こんにちは yu-riです。
本日の問題はこちら
引用:厚生労働省HP
解説と知識の整理
自分の答えの準備はできましたか?
正解は・・・「3、肉体的、精神的及び社会的に満たされた状態である」です。
この問題を解く上で
確認するべきポイントは2つです。
- 世界保健機関(WHO)とは
- 健康の定義
です。
一つずつ確認していきましょう。
世界保健機関(WHO)とは
世界保健機関とは国際連合の専門機関の一つで
「全ての人が可能な最高の健康水準に到達すること」を目的とした組織です。
世界の健康を守る保健所みたいなイメージでしょうか。
本部はスイスのジュネーブです。
- 医学情報の総合・調整
- 保健分野における研究促進
- 感染症及びその他疾病の撲滅促進
などの事業を行なっています。
WHOの出す指針が
各国の指針のベースになりますので、
このコロナ禍ではニュースでもよく目にしたのではないでしょうか。
WHOは人々が「健康」に生きるために存在する組織です。
目的を達成するために
到達目標である「健康」とはどういう状態であるかを定義しています。
健康の定義
世界保健機関憲章という
WHOの活動指針的な文章の前文にそれが書かれています。
「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、全てが満たされた状態にあることを言います。人種、宗教、政治信条や経済的・社会的条件によって差別されることなく、最高水準の健康に恵まれることは、あらゆる人々にとって基本的人権の一つなのです」
前文の日本語訳はこちら(日本WHO協会)
図にするとこんな感じです。
具体例を挙げるとすると
私の叔父の話ですが
彼は大腸ガンでストーマ増設をしています。
つまり疾患があり定期通院も必要な状態の「病人」であるわけです。
しかし
ストーマの管理をする必要はありますが
趣味のカメラを持って出掛けて行ったり
写真コンテストに出品して入賞したと私に嬉々として報告してきたり
畑を耕して、取れた野菜を料理して振る舞ったり
近所のご老人の病院の送り迎えを引き受けたり
独り者ではありますが
私と妹を孫として可愛がってくれたと
比較的充実した生活をしています。
これはWHOのいう「健康」な状態なのだと思います。
疾患があっても体が弱くても
自分の思う満足な生活を送れること
これが健康ということだそうです。
そしてこれが「あらゆる人」に当てはまるというのも
「世界」保健機関WHOの掲げている部分になります。
日本ではあまり感じる機会がありませんが
白人・黒人といった人種や
キリスト教・イスラム教・仏教などの宗教は
世界各国では場合によって差別の対象となります。
WHOはここにも焦点を当てて
「そんなことは、健康に関係ないよ!」といっているわけです。
ではここまでを踏まえて
先ほどの問題の解説をしていきましょう。
正解は3なのは簡単ですね。
1、4は先ほど確認した健康の定義に当てはめれば
間違っていることにすぐ気づくことができると思います。
2に関しては少し除外が難しいかもしれません。
WHO憲章の中に
「各国政府には自国民の健康に対する責任があり、その責任を果たすためには、十分な健康対策と社会的施策を行わなければならない」という文があります。
ただ、ここまでWHO憲章を読み込むのは大変です。
そこで、少し視点を変ええて欲しいのですが
仮に個人の努力で健康を獲得しなければいけないのだとしたら
WHOの存在意義、なくなりませんか?
厚生労働省は?なんなら保健所は?
もっと言えば看護師もいらなくなりません?
というわけで2は間違いです。
いかがだったでしょうか。
WHOの定める健康の定義について理解できましたか?
今回は初の試みで、
過去問から知識の整理を行いました。
今後、これまでのような知識の整理に並行して
こんな感じのスタイルでも投稿をしていきたいと思います。
お疲れ様でした!
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