<過去問>健康に関する指標③出生

国家試験対策

こんにちは yu-riです。

本日は健康に関する指標の3回目、出生に関するまとめをしていきたいと思います。

 

目次

  1. 過去問に挑戦
  2. 知識の整理
  3. 解説

1、過去問に挑戦

まずは問題に挑戦してみましょう。

3問あります。

引用:厚生労働省HP(102回 103回 104回)

 

2、知識の整理

本日は出生に関する指標を確認していきます。

出生とは、赤ちゃんが産まれることです。

ただ、単純に赤ちゃんの数が増えたか減ったかではなく

赤ちゃんを産む母、女性の動向に注目する必要があります。

 

出生に関する指標は3つです。

  • 出生数/出生率
  • 合計特殊出生率
  • 純再生産率

 

出生数/出生率

出生数とは、そのまんま生まれてきた人数のこと

出生率は、全人口に対する新生児の割合といった感じです。

×1000というのは「1000人あたり」という意味です。

なので、1000人あたり、何人赤ちゃんが生まれたのかの割合になります。

100万人の国があったとして

その年に8000人子供が産まれたら

8000/100万×1000=8

つまり人口1000人に対して8人の赤ちゃんが生まれたよーという指標になります。

 

ここで押さえておきたいのが

先ほども述べたように、子供を産む母親への注目です。

 

近年、女性の社会進出や、晩婚化の影響で

出産の高齢化が顕著になってきています。

一番出産が多いのは30〜34歳の女性です。

社会人としてのキャリアが10年ほどとなり

生活基盤が安定したところで出産という方が増えているんですね。

 

合計特殊出生率

合計特殊出生率とは、

1人の女性が一生の間に生む、平均の子供の人数のことです。

粗再生産率とも言います。

こっちの名前のほうがイメージつきやすいかもしれません。

「ざっと計算した、再生される人数(1人の母親から、何人産まれる?)」

っていう意味で理解できますからね。

 

まぁ、計算式は国試に出ないので、

数字だけ覚えてくれればOKです。

1.42人

1人の母親、つまり夫婦2人から1人か2人の子供が産まれるということです。

 

2人の親から2人生まれれば

親世代と子世代の人数が同じなので人口は変わらないはずですが

実際には死産や、なんらかの理由で小児期に死亡する可能性を考えると

2人では足りず、少し多い2.07人で人口が保たれます。

 

純再生産率

先ほど触れた再生産率(合計特殊出生率)と

めっちゃ似ている名前で

再生産率と再生産率というものがあります。

もっと分かりやすい名前にしてくれればいいのに・・・。

 

再生産率が「大雑把に」親の数から子の数を数えていくのに対して

総・純再生産率は母の数から未来の母(女児)の数を数えていく方法になります。

 

子供を産むのは女性・母となる存在です。

ありえない話ではありますが、

仮に生まれてくる子が全て男子だった場合

どんなに多くの子供が生まれても

近い未来で人類は絶滅してしまいます。

 

そこで、母となる存在

つまり生まれてくる女児に焦点を当てて計算をするわけです。

生まれてくる女児が多ければそれだけ子供を残す可能性も高くなります。

人口の増減の予想が

この数値によって表されるわけです。

 

再生産率は「細かいことは考えず、全体で考えた時、1人の母が残すであろう未来の母」を表します。

 

一方、再生産率は「生まれた女児が、母になる前になくなってしまう可能性も考慮して、純粋に1人の母が残す未来の母」を表します。

 

再生産率(合計特殊出生率)・・・1人の母親から生まれる子供(男女共)の数
再生産率・・・1人の母親から生まれる女児の数(母になるまで生存しているかは考えない)
再生産率・・・1人の母親から生まれる未来の母の数(母になるまで生存しているものだけを考える)

3、解説

知識の整理をしたところで
最初の問題を振り返ってみましょう。
国家試験において
そこまで細かいところは数字は求められないので
概数を覚えておけば十分対応可能です。
こちらの問題に関しては
問題自体が少し古いので
1.42で覚えましょう!
ただ、国家試験においてはそこまで細かい数字は求められないので
大体覚えておけば十分対応可能です。
この辺りは
覚えることも、言葉も難しくてややこしいですね・・・
一緒に理解を深めていきましょう。
お疲れ様でした!

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