こんにちは yu-riです。
今回は運動系・感覚器系についてまとめていきましょう。
そんなに難易度は高くないところですね。
国試には運動系は2016年、2018年、2020年
感覚器系は2013年に出題されていますが
いずれの問題もごくごく基本的な部分からの出題となっています。
覚えることは多いですが
サラッと復習していきましょう。
全身の骨格
まずは骨格から見ていきましょう。
私たちの体は骨格によって形づけられています。
骨は骨細胞成分と骨基質からなります。
骨細胞成分とは
骨を保持する骨細胞
骨を形成する骨芽細胞
骨を吸収する破骨細胞からなり、
この細胞たちによって骨の破壊と再生を一生繰り返していきます。
この破壊と再生をリモデリングをいいます。
今後勉強を進めていくうえで重要なのが骨基質です。
骨基質とは
コラーゲンなどの有機物と
リン酸カルシウムなどの無機塩(骨塩)からなり
カルシウムやリンの貯蔵場所としての役割を担っています。
人体におけるカルシウムの99%がこの骨に含まれ
骨からの遊離と沈着により血中カルシウム濃度が調節されています。
必修の範囲ではないですが
骨からのカルシウムの遊離の促進を副甲状腺ホルモン(PTH)
遊離の抑制をカルシトニンで調整。
カルシウムの沈着は活性ビタミンD(腸管からの吸収を促進)で調整しています。
カルシトニンという名前は憶えておきましょう。
大まかな骨の名称に関しては上記の通りです。
骨の名前を問われることはあまりないので
そこまで気合を入れなくで大丈夫です。
関節の運動
骨と骨のつなぎ目の部分を関節といいます。
つながり方によって
球関節、楕円関節、鞍関節、蝶番関節、車軸関節などの名前が付けられています。
余裕がある方は調べてみてください。
国試において大切なのは
この関節の運動です。
関節があるおかげで
私たちの体は曲げ伸ばしができ
ひいては運動が可能になるわけですが
運動の方向によって名称があります。
基本的には外と内のペアになっています。
外転:四肢を体の正中面から遠ざける運動(内転:近づける運動)
外旋:骨の縦軸を軸として外側に向ける運動(内旋:内側に向ける運動)
外反:足の裏を外側に向ける運動(内反:内側に向ける運動)
回外:前腕を差し出し、手のひらを上向きにする運動(回内:手のひらを伏せる運動)
屈曲・伸展:屈伸運動をイメージ
背屈・底屈:つま先を上げる・つま先を伸ばす
似たような意味の言葉が多く
混乱しやすい部分です。
実際に身体を動かしてみて覚えていきましょう。
筋
続いて筋です。
筋組織は平滑筋・骨格筋・心筋に分けられます。
平滑筋は心臓以外の内臓と血管を構成する不随意筋です。
不随意筋というのは
自分の意志で動かせない筋肉のことです。
逆に自分の意志で動かすことのできる筋肉は随意筋といいます。
骨格筋は一番イメージしやすい、いわゆる筋肉です。
骨にくっついていて身体を動かすときに使います。
身体を動かすために使うのでこちらは随意筋ですね。
最後に重要なのが心筋です。
心臓だけに見られる特別な筋です。
心臓は自分で動かせないので不随意筋です。
骨格筋の収縮については必修問題では出てきませんので
ここでは触れません。
一般問題のまとめでまた触れることにします。
気になる方は先に勉強してみてください。
感覚器系
続いて感覚器系です。
神経系でも触れていますので簡単に。
感覚は大きく特殊感覚・体性感覚・内臓感覚に分けられます。
特殊感覚は視覚・聴覚・嗅覚・味覚・平衡感覚、
体性感覚は表在感覚と深部感覚、
内臓感覚は臓器感覚と内臓痛覚にそれぞれ分けられます。
特殊感覚・内臓感覚の受容器(刺激を受け取る場所)は
イメージしやすいので問題ないかと思いますが
問題は体性感覚の受容器です。
表在感覚は表面感覚とも言い
身体の表面、つまり皮膚が受容器です。
一方深部感覚は、体の奥つまり筋肉が受容器となります。
一度イメージができれば
記憶するまでもない範囲だと思いますので
整理してイメージしておきましょう。
いかがでしたか。
本日は運動系・感覚器系についてまとめました。
必修においては浅めの知識で十分対応が可能です。
軽い気持ちでサラッと復習しておいてください。
お疲れさまでした。
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