こんにちは yu-riです。
今回は神経系の最終回です。
ここまで勉強してきたことの振り返りをしていきましょう。
神経細胞について
ここまで勉強してきた中枢神経・末梢神経は
当たり前ですが細胞でできています。
神経組織を構成するのは
- 神経細胞(ニューロン)
- 神経謬細胞(グリア細胞)
です。
神経細胞(ニューロン)がいわゆる神経となり
神経謬細胞は、神経細胞を支えたり、栄養したり、保護する役割を持ちます。
国試において押さえておくべきはやはり神経細胞です。
神経細胞は
核を含む細胞体とその一部が伸びた軸索からなります。
細胞体は星のように広がって手を伸ばしています。
これを樹状突起といいます。
軸索は感覚を開けて髄鞘という絶縁体に包まれています。
軸索の先は細く枝分かれし、これを神経終末といいます。
この細胞が集まることによって神経を構築していきますが
ただ寄り集まるのではなく
神経終末と樹状突起が結びつくようにして構成されています。
この接続部分をシナプスといいます。
神経情報はニューロンによって伝えられていくわけですが
ニューロン内での伝わり方(伝導)と
ニューロンからニューロンへの伝わり方(伝達)で
伝わる方法が違うことを抑えましょう。
伝導について
伝導とはニューロン内での神経情報の伝わり方です。
こちらは細胞内にあるカリウムイオンと
細胞外にあるナトリウムイオンが
神経情報である電気刺激によって入れ替わり
電荷の逆転が起こることによって情報が伝わっていきます。
うーん・・・難しい。
詳しく話すとややこしいうえにそこまでは国試に出ませんので
細胞内にカリウムイオン
細胞外にナトリウムイオン
電気刺激でこいつらが入れ替わることにより伝導が起こる。
これだけ覚えておきましょう。
伝導で一番重要なことは
跳躍伝導というワードです。
跳躍伝導とは見ての通りぴょんぴょん飛ぶように神経情報が伝わっていくことです。
軸索は髄鞘という絶縁体(電気を通さない)に間隔を置けておおわれています。
この部分を飛び越えるようにして伝導が起こります。
最大のメリットは伝導速度が速くなることです。
他のことが難しくて覚えられない!っていう方は
ニューロンでは跳躍伝導によって神経情報が伝わるとこれだけ覚えましょう。
伝達について
続いて伝達です。
伝達はニューロンからニューロンに神経情報を伝えることです。
ニューロンのしっぽの部分(神経終末)と
ニューロンの頭の部分(樹状突起)との間で起こります。
ちなみにこの接続部分のことをシナプスといいます。
ただ、接続部分といっても実際にはつながっているわけではなく
隙間が空いています。
なので電気刺激で情報を渡すことができません。
そこで神経伝達物質を使って情報を送っています。
神経伝達物質は様々ありますが
国試において覚えなければいけないのは
- ドパミン
- ノルアドレナリン
- アドレナリン
- セロトニン
- アセチルコリン
あたりでしょうか。
5つも覚えられん!ってひとは
ノルアドレナリン・アドレナリン・アセチルコリンだけは絶対覚えましょう。
ドパミン・セロトニンは
あー名前きいたことあるくらいでとりあえずOKです。
くわしい働きに関しては必修では問われませんので置いておきます。
気になる方は勉強してみてください
神経系総まとめ
神経系のまとめをしていきましょう。
ここまで細かいところも見てきましたが
全体像をもとに振り返りをしていきたいと思います。
神経系は中枢神経と末梢神経に分けられます。
中枢神経とは脳・脊髄
脊髄神経とは脳神経・脊髄神経からなります。
脳の各部分の主な役割は上記です。
ざっと覚えておくだけでも解ける問題もありますので
繰り返し見直しましょう。
末梢神経は脳神経12対と
自律神経を抑えておきましょう。
自律神経にかんしては
交感神経・副交感神経の働きはしっかりイメージしておきましょう。
神経細胞に関しては上記です。
覚えるキーワードは
跳躍伝導と神経伝達物質(ノルアドレナリン・アドレナリン・アセチルコリン)です。
いかがでしたでしょうか。
神経系ってやっぱり難しいですね。
ただ、抑えるべきところだけ抑えておけばそこまで深追いされる分野でもありませんので
表面をサラッと
繰り返し復習していってくださいね。
おつかれさまでした!
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