こんにちは yu-riです。
今回は「神経系」についてまとめていきたいと思います。
神経系ってなんかややこしくて
覚えることも多くてわかりづらいですよね。
できれば避けたいところですが
過去問では2017・2018・2019・2020と4年連続で出題されている範囲です。
勉強しないわけにはいきません。
とりあえず必修偏として簡単に学んでいきましょう。
全体像
まずは全体像をとらえましょう。
自分がどこの部分を勉強しているのかを理解すると
よりスムーズに勉強が進むかと思います。
神経系は大きく分けて中枢神経と末梢神経があります。
大まかな役割は漢字の通りで、
中枢神経は生体の諸機能を統括する中心。
末梢神経は中枢で決定されたことを各器官に伝達。
中枢神経の全体像
中枢神経をさらに細分化していきましょう。
中枢神経は脳と脊髄に分けられます。
脳は大脳・小脳・中脳・橋・延髄に分けられ
さらに大脳は新皮質・旧皮質・間脳に分けられます。
ここで押さえておきたいのが
「脳幹」というワードです。
脳幹=中脳・橋・延髄のことで
生体の諸機能を統括する中枢神経の中でも
生命維持に特に重要な中枢が集まる部分です。
役割に関しては
後からお話ししますので
今のところ中脳・橋・延髄合わせて脳幹ということを覚えておきましょう。
脊髄は頚髄・胸髄・腰髄・仙髄・尾髄に分けられます。
こちらはあまり国試で問われる部分ではないので
そういうのがあるんだぁくらいでOKです。
末梢神経の全体像
続いて末梢神経を細分化していきましょう
中枢神経が脳と脊髄に分けられたように
末梢神経も脳神経と脊髄神経に分けられます。
脳神経は12対。
脊髄神経は頚神経(8対)、胸神経(12対)、腰神経(5対)、仙骨神経(5対)、尾骨神経(1対)の計31対があります。
特に脳神経に関してはそれぞれに名前がついていて
またそれぞれの代表的な役割も問われることがあります。
後日まとまますので一緒に勉強していきましょう。
中枢神経概論
次に中枢神経全体の
解剖・役割について簡単にまとめていきましょう。
細かいことを勉強する前に
ざっと抑えてほしい知識になります。
脳と脊髄の保護
中枢神経は生体機能の保持にめちゃくちゃ大切なので
厳重に保護されています。
脳や脊髄はまず軟膜という薄い膜でピタッと覆われています。
次にクモ膜というこれまた薄い膜で覆わています。
ここで重要なのがこのクモ膜と軟膜の間にある
クモ膜下腔という部分です。
ここはクモ膜小柱というもので支えられた空間になっています。
その空間は髄液で満たされており
脳や脊髄はこの髄液に浮かんでいる状態になります。
髄液に浮かんでいることにより
脳や脊髄は外部環境の変化や衝撃などから守られるのです。
クモ膜をさらに覆っているのが硬膜です。
名前の通り硬い膜で、分厚さもあります。
ここまでの軟膜・クモ膜・硬膜の3つを総称して髄膜といいます。
その髄膜を頭蓋骨や脊椎などの骨で覆い、さらに皮膚などで覆われていきます。
中枢神経はとても大事な部分。
だから守りも堅い。
骨の下にはさらに硬さを強化するための硬膜
クモ膜でおおわれた髄液のプールがあって
軟膜の水着をきた脳が浮かんでいる。
そんなイメージでしょうか。
中枢神経の主な働き
中枢神経は生体の諸機能を統括する部分と簡単に話してきました。
細かすぎない程度にもう少しだけ詳しくその役割を見ていきましょう。
大まかな位置と主な役割は図の通りです。
詳しくは後程勉強するとして
最低限これだけは覚えなければいけないキーワードです。
大脳:全身からの情報をもとに、記憶・思考・判断を行い、全身に様々な指令を出します。
一般的に「脳みそ」と言ってイメージするのは
大脳の働きではないでしょうか。
ただし、医療・国試においては
大脳と一言で言ってもこれだけでは知識が足りません。
さらに細分化し
今後より細かな役割を学んでいきましょう。
小脳:四肢の運動の制御、運動・姿勢のバランスをつかさどる部分です。
空を飛ぶときにバランス感覚が必要なため
鳥は小脳が大きいと高校生物で勉強しましたね。
そのイメージです。
中脳・橋・延髄:繰り返しになりますが、ここは総称して脳幹といいます。
脳の幹部ですから
生命維持に必要な中枢の集合体です。
具体的には循環・呼吸・嚥下・嘔吐・排尿など。
倫理的な話になりますが
脳死判定の際などに機能を問われる部分です。
脳死に関しても国試で問われることの少なくない範囲ですので
この機会に合わせて勉強してみてください。
脊髄:様々な反射中枢が存在し、また脳と末梢神経をつなぐ役割を担っています。
伝導路に関しては後日まとめます。
ひとまず覚えるべきは反射です。
あまりいい言葉ではないかもしれませんが
反射的な行動をしてしまう人に向かって
「脊髄でものを考えるな、頭を使え!」みたいなセリフがありますよね。
脊髄は確かに思考する場ではないですが
反射は命を守るのにとても重要な役割を担っています。
しっかり覚えておきましょう。
今回は神経系の全体像と中枢神経の主な役割についてまとめました。
冒頭でもお話ししたように
覚えることが多く
言葉もややこしい感じがしてとっつきにくさがありますよね。
一度に完璧にするのではなく
まず大まかなところを抑えましょう。
今後細かい解剖や役割、疾患を勉強していく中で
今回まとめたものは理解を深めるのに役立っていきます。
私もできるだけリンクさせながら話を進めようと思いますが
自分の勉強の中でも意識して勉強してみてください。
今回はここまで。ありがとうございました。
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