<必修>呼吸器系

国家試験対策

こんにちは yu-riです。

本日は呼吸器系に関してまとめていきたいと思います。

ただ、呼吸器系に関して必修問題で問われることはあまりありません。

そこで今回は

呼吸器系の概論的な部分を簡単にまとめ

疾患や一般問題の勉強に役立てる基礎を身に着ける場にしようと思います。

呼吸器系の解剖

まずは呼吸器の解剖から見ていきましょう。

呼吸器系は上気道・下気道・肺からなります。

上気道は鼻腔・咽頭・喉頭

下気道は気管・気管支に

それぞれ分けられます。

気管支は細かく枝分かれしていき

最終的に肺胞となります。

ここが後述するガス交換の場になります。

 

肺は左右に1つずつの対になっている臓器です。

さらに

右肺は上葉・中葉・下葉の3つ

左肺は上葉・下葉の2つにさらに分けることができます。

まずここは押さえておきましょう。

そこからさらに細かく肺区域というものに分けることができますが

国試においてほぼ問われる部分ではありませんので

おいておきましょう。

 

頭の片隅に置いておいてほしいのが

気管支の角度です。

右肺・左肺にそれぞれ分かれていきますが

この角度に左右差があります。

左には心臓がいるため角度が少しきつくなるんです。

これにより何が起こるかというと

右肺で誤嚥性肺炎が起こりやすくなるということです。

唾液や食べ物を誤嚥した場合

途中で曲がるより

まっすぐ降りていくほうが簡単ですよね。

誤嚥性肺炎は右肺で起こりやすいことをうっすら覚えておきましょう。

 

呼吸運動

呼吸器系はもちろん呼吸をする場所なわけです。

肺を膨らませたりしぼませたりして

吸ったり吐いたりしています。

ただし肺自体は内臓ですので平滑筋

つまり不随意筋でできており

膨らませようと思ってできるものではありません。

ではどのように肺を動かしているかというと

肺周囲にある呼吸筋を使って

胸腔内圧をコントロールすることで

肺を動かしています。

 

呼吸筋とはそういう名前の筋肉があるわけではなく

呼吸に関する筋肉の総称です。

息を吸うときは外肋間筋と横隔膜

吐くときは内肋間筋が主に働きます。

運動時や呼吸困難などで

努力呼吸を行うときには

より肺を膨らませるために

首元にある斜角筋・胸鎖乳突筋なども使用されます。

逆に言うと

首から肩にかけての筋肉も使って呼吸をしているときは

呼吸が苦しいときです。

 

呼吸方法には主に2種類あります。

腹式呼吸と胸式呼吸です。

腹式呼吸は横隔膜を主に使う呼吸

胸式呼吸は外肋間筋を主に使う呼吸です。

音楽の時間とかにやりましたよね。

腹式呼吸はおなかを膨らませて、へこませる。

胸式呼吸は胸を開いて、閉じる。

そんなイメージです。

両方とも吸気時に収縮

呼気時に弛緩です。

実際にやってみるとわかると思います。

息を吸ったまま止めるのと

吐いたところで止めるのだったら

吐いて止めるほうが楽じゃないですか?

筋肉は収縮させるより弛緩させておくほうが楽ですよね。

そんなイメージをしておきましょう。

 

ガス交換

さて、呼吸運動によって肺に空気を取り込むことはわかりましたが

取り込んだ空気はどうするのでしょうか。

呼吸というと一般的には

口でスーハーするイメージですが

これから看護師を目指す皆さんにとっては違います。

呼吸とは

空気中の酸素を取り込み

体内で出た二酸化炭素を外に排出すること

つまりガスの交換をすることです。

私たちは細胞でできていますが

この細胞が活動するには酸素が必要です。

そして活動した結果二酸化炭素が生成されます。

細胞に酸素を供給し

二酸化炭素を捨ててあげる

これが呼吸なんですね。

 

呼吸には2種類あります。

外呼吸と内呼吸です。

外呼吸とは一般的な呼吸のイメージに近いです。

呼吸器と血液とのやり取りです。

口から取り入れた酸素を肺胞まで送り

肺胞で血液中のヘモグロビンと結びつく。

またに血管から二酸化炭素を受け取って口から排出する。

 

内呼吸は血液と各器官・細胞とのやり取りです。

ヘモグロビンが酸素の運搬をし

細胞は不要になった二酸化炭素を血中へ。

 

そしてその血液は再び肺でガス交換されて・・・

の繰り返しです。

 

どうやって酸素・二酸化炭素の受け渡しをしているかに関しては

「拡散」という言葉だけひとまず覚えましょう。

拡散とは

濃いほうから薄いほうへ

濃さが均等になるまで移動する現象のことで

酸素と二酸化炭素はこの現象を使い

血液中に溶けていきます。

詳しくはまた一般対策でやりましょう。

 

 

今回は呼吸器系についてすこしまとめました。

必修対策というより

一般問題を解くための基礎の基礎を復習した感じです。

自分の中でもしっかり整理しておきましょう。

 

お疲れさまでした!

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