身体抑制への複雑な思い 〜自由と安全〜

雑談

こんにちは yu-riです。

連日で申し訳ないのですが

今日も雑談に近い内容です。

連勤がきつい

昨日のインシデントで精神的ダメージ

生理前でめっちゃ眠い&気分の落ち込みのトリプルパンチです。

言い訳ですね。

すいません。

 

 

今日は抑制に関する

ちょっと倫理的な話をしたいと思います。

 

抑制って率直にどう思いますか?

 

誰しもあまりいい気持ちがするものではないと思います。

 

当たり前ですよね。

その人の自由を奪うことになるものです。

人権侵害です。

 

高齢者虐待防止法では身体拘束も身体的虐待の一つとしてあげられています。

 

ですが、「治療の場」である医療機関においては

患者さんの安全を守るために身体抑制が必要になる場合があります

 

例えば

認知症で短期記憶が持たず

自分が治療を受けていることを忘れてしまう患者さん。

点滴から薬剤投与が必要なのに、なぜ点滴されているのかわからず

あるいは点滴されているということが理解されずに

引き抜いてしまう。

 

治療を適切に行えないことは

患者さんにとって不利益であり

しかも患者さんに自分自身を傷つけさせてしまうことにもなります。

 

これは良くないことですよね。

これを解決するには

患者さんに寄り添い

混乱が生じた時には根気よく説明し

危険な行為がないようにずっとそばにいる。

そういうことが必要です。

 

でも私たちはその患者さんだけを看護しているわけではありません。

1人の患者さんにずっとつきっきりなんて

現実問題無理です。

そこで私たちは抑制という方法を選ばざるを得ないのです。

 

これまでは私たちがつきっきりになれない分

ご家族に見守りをお願いするなどして

抑制の時間をできるだけ少なくしていました。

 

でもコロナのせいで

面会をお断りすることになってしまいました。

これにより家族による見守りが難しくなり

抑制する機会が増えてしまったように感じます。

 

ですが面会をお断りすることもまた必要なことなのです。

入院されている患者さんは

何かしらの疾患を抱えて、治療が必要だから入院しているのです。

 

そういう人たちがコロナに感染してしまったら。

重症化するリスクは高い方たちです。

 

面会をお断りすることは患者さんを守るため。

でも患者さんを守るために抑制を行なっている。

矛盾してるけど

矛盾してない。

 

 

昨日救急搬送されてきた患者さんがいました。

バリバリな認知症で

何度病状を説明しても

10分後には忘れてしまって

折れている足を動かしては「どうして痛いのかしら?」と首を傾げていました。

 

でもとても素敵な方で

「どうしてここにいるのかわからない」と虚な目でお話されるかと思えば

「夫はとても素敵な人だった。愛していたのよ」とキラキラした表情で

旦那さんとの思い出をたくさん話してくださいました。

 

また短期記憶は持ちませんが

説明すれば病態や安静の必要性を理解され

「私はじっとしているから、他の人を見に行ってあげて」と笑顔で見送ってくださるような方でした。

 

夜勤さんに引き継ぎをして

今日の朝、カルテを見ると「夜間せん妄で徘徊しようとしていたため抑制」と・・・。

 

必要性はわかります。

この患者さんにとって今は安静にするのが重要な時期です。

夜勤は日中よりさらに看護師数が少なく

そのぶん、目が行き届かなくなります。

 

でも

わかっているけど

それでも私は悲しいと思ってしまったのです。

私の勝手な思いだけど

この人を縛り付けて欲しくはなかったと。

 

 

看護師をしていて

患者さんの自由がなっくなっていくのを見るのが辛いです。

抑制のように物理的に自由を奪うのはもちろん

長期入院で筋力が落ちて、廃用症候群になってしまったり

あるいは認知機能が低下してしまったり

これまでの生活には戻れなくなってしまう方が少なからずいます。

 

自分には何ができるだろうかと考えながら

看護をしていこうと思っています。

でも同時に無気力感も感じてしまう。

 

 

こういう問題って

正解はもちろん

結論もないと思います。

この仕事をしている限り

ずっと考えていくもの

というか考え続けなければいけないことだと思います。

 

365日、24時間そのことだけを考えろっていうことではありません。

常に頭の片隅に置いておいて

患者さんに行うこと全てに

自分なりの考えと疑問を持って看護を行なってほしい。

 

悩みはつきませんが

一緒に頑張っていきましょう。

 

 

なんか真面目なようなくらいような話ですみません。

ここまで読んでくださりありがとうございました!

 

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