自分をアセスメントしてしまう、看護師の職業病

その他

こんにちは yu-riです。

昨日、投稿をおやすみしてしまいました。

すみません。

ストックを作っておかなかった自分の責任でしかありませんが

首が痛くて動かないのです・・・。

看護師の職業病か

自分の病態をトリアージ・アセスメントしましたので

ここに共有させていただきます。

相談者(私)の主訴

主訴:首(後頸部)の痛み

現病歴:1時間前、後頸部の鈍痛・違和感を自覚。

歩行にて帰宅するも、徐々に疼痛増悪。

運動可能も、動作により疼痛増悪あり。

首の痛み以外には頭痛・発熱・意識障害などなし。

休日の夜間であり、緊急で病院受診をするべきか否かのご相談。

緊急性の判断を行うとともに

原因精査を行うこととする。

緊急性の判断

A(気道):気道開通。喉の違和感や疼痛なし。発声可能。嗄声なし。嚥下障害なし

B(呼吸):呼吸困難感なし。チアノーゼなし。咳嗽なし。努力呼吸なし

C(循環):顔色良好。冷汗なし。末梢冷汗なし

D(神経):JCS=0、GCS=E4V5M6=15点、四肢の運動障害・感覚障害なし。呂律障害なし

E(体温):体熱感なし。悪寒なし。T36.5℃

ABCDEに逸脱なく、全身状態良好であることから

緊急性は低いと考えられる。

少なくともいますぐに救急要請をしたり、受診先を探す必要性はない。

考えられる疾患

後頸部痛の主訴から考えられる主な疾患は

緊急性のあるもので言えば

  • くも膜下出血
  • 髄膜炎

緊急性のないもので言えば

整形外科領域の筋骨格系の疾患各種。

詳しく痛みの様子などを情報収集し

緊急性のある疾患の可能性がないかを考えていく。

問診

<現病歴に関する問診>

O(発症):1時間前

P(疼痛の増悪・寛解要因):首の運動により増悪。特に前屈で悪化する。安静にしていると疼痛はNRS0/10

Q(疼痛の性質):運動した直後に激痛。その後緩徐となり、安静にしていれば疼痛消失。

R(疼痛の場所):後頸部。両肩への疼痛もあり

S(程度・随伴症状):運動した際に激痛。その後ズーンとした重い痛みとなりそのまま動かずにいれば疼痛消失。しびれ・頭痛・発熱など随伴症状特になし。

T(時間経過):1時間前に後頸部の突っ張るような違和感を自覚。徐々に運動による疼痛増強

T(内服):発熱の経過を追うために解熱鎮痛剤の服用はせず

くも膜下出血の否定

くも膜下出血の特徴である

後頭部の激痛(「バットで殴られたような」などとよく表現される)や

意識障害・痙攣・嘔吐はない。

外傷のエピソードなし。

一年前の脳M R Iで脳動脈瘤の指摘なし。

画像検査をしていないため100%の否定はできないが

可能性はかなり低いと考えられる。

髄膜炎の否定

発熱・頭痛・嘔吐がなく、全身状態は良好であり

髄膜炎の可能性は低いと考えられる。

ただし疼痛により項部硬直はあり

考えづらくはあるものの

今後の経過によっては検査を行い、確定診断する必要性あり。

今回の首の痛みの原因は・・・

おそらく、整形外科領域の筋骨格系の痛み。

運動に付随して疼痛が増悪する点や

安静にしていれば疼痛が生じない

発熱・嘔吐などの随伴症状がないことからも

その可能性が高いと考えられました。

今後随伴症状の出現によっては

再度トリアージして受診の必要性を考えますが

ひとまずは家にあったサロンパスを貼って安静にしていることにします。

看護師は冷たい!?

白衣の天使

なんて呼ばれることもありますが

彼氏や夫・子供の体調不良に対して

看護師は冷たいと言われることが多いです。

その理由は

ここまで書いてきたトリアージ・臨床推論を頭の中で行い

緊急性の判断ができるからではないでしょうか。

死にそうかどうか判断できてしまうが故に

自信を持って

「寝てりゃ治る」とズバッといってしまうところが

冷たいと言われてしまうのでしょう・・・。

もちろん私は私自身のことなので

自分で責任を持って体調管理を行いますが

決して受診するなとお勧めしているわけではありません

心配なことがあればクリニックを受診するなど

受診行動を起こすことも大切です。

自分の判断が間違っていた場合

生命の危機に至る可能性がありますからね。

ただし受診する際には

  • かかりつけを受診する
  • 一つの症状に一つのクリニック・病院を受診
  • コンビニ受診はしない

などは注意しましょう。

体に不調があると

人間誰しも不安になるものです。

なんなら不安になりすぎてより体調を悪くしてしまう人もいます。

そういう人たちの不安を軽減させる・取り除くのも

私たち看護師の仕事です。

そのために

患者さんの状態をアセスメントする力が必要です。

一緒に勉強して患者さんのためになる看護師になりましょう!

最後に

昨日は投稿を休んでしまいすみませんでした。

ただ、この記事を書いたことで首が限界に近いので

次の記事を書けるかどうか・・・

また更新したらTwitterの方でご報告します。

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