腹痛

国家試験対策

こんにちは yu-riです。

今回は腹痛についてまとめていきたいと思います。

腹痛といえば

日常的によく出会う症状だと思いますが

その背景にはさまざまな疾患が隠れています。

その中には見逃してはいけない

緊急性・重症度の高い疾患が隠れていることもあります。

今回は腹痛に関する全体像をまとめていきましょう。

 

 

腹痛の部位と疾患

先ほども言ったように

腹痛という症状はその原因が多岐に渡るものです。

腹部にはさまざまな臓器や血管が通っているからですね。

腹痛を訴える患者さんがいたときには

その腹痛の原因を考えていく必要があります。

原因を考えていく際に腹痛は腹痛でも

お腹のどのあたりが痛いのかによって

ある程度疾患を絞ることができます。

主なものは図の通りです。

基本的には臓器のある場所で痛みが発生するので

臓器の場所が大体わかっていると

原因を絞るのに役立ちます。

 

必修問題で問われるのは大きく2点。

胆石症と虫垂炎です。

この二つは必ず覚えましょう。

 

胆石症は胆嚢で作られた胆石が

胆管に排出されて起こる疾患です。

胆嚢があるのは右上腹部(右季肋部)なので

頭痛部位はやはり右上腹部(右季肋部)です。

疝痛発作を起こすことで有名です。

疝痛発作とは激しい差し込むような痛みのことを言います。

胆管という細い管に尖った石が入り込んでいるわけですから

それは刺されるように痛いでしょうね・・・。

 

もう一つ覚えなければいけないのは虫垂炎です。

いわゆる盲腸です。

虫垂は大腸にピョロっとついている部分で

右下腹部にあります。

なので基本的には右下腹部に疼痛の訴えが出ます。

虫垂炎に関しては圧痛点が一緒に問われます。

マックバーネー点とランツ点です。

マックバーネー点は臍と右上前腸骨棘を結んだ線を3等分した時

一番外側の点のことです。

ランツ点は左右の上前腸骨棘を結び3等分した時

一番右側の点のことです。

圧痛とは押すと痛みが出ることで、

話した時に痛みが出ることを反跳痛と言います。

 

痛い場所で疾患がある程度絞れることを踏まえた上で

右上腹部の疝痛発作では胆石症

右下腹部のマックバーネー点・ランツ点での圧痛・反跳痛では虫垂炎

この二つをキーワードとともに覚えておきましょう。

痛みの評価スケール

腹痛に限らずですが

痛みというのは自分にしかわからないもので

他人にどれくらい痛いのかを伝えるのは難しいものです。

表情や姿勢、他の症状と合わせて観察することも

もちろん大切なのですが

痛みの程度を客観的に評価するスケールがあるので

確認していきましょう。

痛み(ペイン)を評価するスケールなので

ペインスケールと言います。

NRSは痛みを0〜10の11段階に分けて表します。

全く痛みがない状態を0

自分が体験した中で最悪の痛みを10と評価してもらいます。

 

FPSは表情から痛みの程度を選択してもらうものです。

先ほどと同様に

痛くないことを0

最大の痛みを5で表してもらいます。

 

一概には言えませんが

基本的には痛みが強ければ強いほど緊急性が高いと考えられます。

また、鎮痛剤を使用した際の効果を確認するための

客観的な指標にもなります。

日常的によく使うスケールですので

覚えておくと便利です。

 

 

今回は腹痛についてまとめてきました。

腹痛をきたす疾患は色々あるので

覚えることも多く大変ですが

まずは必修で出るところから少しずつ覚えていきましょう。

問題に挑戦!

必修問題に挑戦しましょう!

いずれも厚生労働省HPより引用(101回  102回

正解できましたか?

しっかり復習しておきましょう!

お疲れ様でした!

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