胸痛

国家試験対策

こんにちは yu-riです。

今回は胸痛についてまとめていきたいと思います。

胸痛というと心筋梗塞など怖い病気のイメージがあり

とても試験に出そうですが

国家試験においてはそこまで難しい問題はです

基本的なことを抑えておけば簡単に解くことができる分野です。

疾患に関してはまた後日まとめるので

今回は「胸痛」という症状についてだけ

簡単にまとめていきましょう。

 

 

胸痛とは

まず胸痛とはなんでしょうか。

字のまんま「胸が痛い」ことですよね。

しかしこの胸痛には実はさまざまな症状が含まれています。

一言で「胸痛」と言っても

原因疾患や個人によってさまざまな感じ方があります。

患者さんがどんな表現をするのかで疾患が絞れることもあります。

ただ「胸が痛い」ではなく

患者さんがどう訴えているか

自分が問診として深められるかで

看護がひろがりますよ。

原因疾患

胸痛を呈する疾患にはどういうものがあるのでしょうか。

必修問題においては

胸痛=心筋梗塞・狭心症で十分です。

しかし実際にはその知識だけでは

疾患を見逃す可能性があり危険です。

完璧に覚える必要はありませんが

「こういう可能性もある」と頭にうっすら思い浮かぶようにしましょう。

 

胸痛を呈する疾患というと

やはり心疾患が真っ先に浮かぶのではないでしょうか。

危険な疾患はほとんどが心疾患ですので

その認識は間違いではありません。

しかし心疾患以外にも

  • 呼吸器系
  • 消化器系
  • 神経・筋・骨格

などの疾患でも胸痛の症状が

現れることがあります。

この中でも特に緊急性があるのが

  • 心筋梗塞・狭心症
  • 急性大動脈解離
  • 肺塞栓症
  • 気胸(緊張性気胸)

です。

まずはこれらだけでも覚えましょう。

 

観察項目

患者さんから「胸が痛い・・・」と言われたら

結構焦りますよね。

こっちの動悸が止まらなくなります。

 

そんなとき、何を観察するべきか

確認していきましょう。

 

流れとしては

  1. 緊急度・重症度の判断
  2. 必要があれば緊急対応
  3. 詳しい問診・観察

です。

緊急度・重症度の判断

前回の「呼吸困難」でも触れたABCの確認をします。

復習はこちら

10秒ほどで簡単に観察を行い

緊急性があるかどうかを判断します。

特にショック兆候があればできるだけ早い対応が必要になります。

必要があれば緊急対応

ショック兆候がある場合には

  • 人員確保
  • 酸素投与
  • モニター装着
  • ルート確保
  • 挿管の準備
  • 除細動の準備

などを行います。

まずはABCの安定を図り

その後原因検索、原因に対する治療に移っていきます。

詳しい問診・観察

ショック兆候が認められず

緊急性・重症度は高くないと判断した場合

原因検索を行います。

そのために詳しい問診と観察を行います。

問診では「頭痛」の回に触れた

OPQRTT法を使うとスムーズに聴取が可能です。(復習はこちら

また致死性疾患を除外していくための観察も行います。

その他にも

  • 採血
  • 12誘導心電図
  • X-p
  • CT
  • エコー

などの検査を行い

原因検索を行なっていきます。

原因が分かり次第

その原因への治療を行うことで

それが胸痛への治療となっていきます。

看護

まずは患者さんの命を守るための行動が第一ですが

胸痛を訴える患者さんへの看護で忘れていはいけないのが

不安や恐怖、緊張の軽減です。

 

胸痛という症状は

患者さんにとって苦痛が大きいのはもちろんですが

死を予感させる非常に怖い症状の一つです。

患者さんは不安や恐怖を強く感じていると考えられます。

看護師として少しでもその気持ちに寄り添うのは当然ですが

不安や恐怖、緊張を和らげることはとても重要な意味を持っています。

 

先ほども言ったように

胸痛という症状は患者さんにとって不安や恐怖の強い症状です。

 

不安や恐怖、緊張は交感神経を興奮させます。

交感神経は血圧や心拍数を上昇させます。

血圧や心拍数が上昇すると

心臓に負担をかけることにつながります。

胸痛を引き起こしている原因が心疾患であった場合

ただでさえダメージを受けている心臓により負担をかけることになってしまいます。

大動脈解離などでは血圧が高いとより解離が進むことにもなり

胸痛は増強されていきます。

胸痛が増強されるとさらに不安が強くなり・・・

と負のループに陥っていきます。

 

患者さんの不安や恐怖を軽減すること

それ自体が大切なことでもありますが

なぜそれが大切なのかも考えてみるとより良い看護につながりますね。

 

 

 

いかがでしたでしょうか。

今回は胸痛についてまとめてきました。

最初にも書いたように

必修問題においては

「胸痛=心筋梗塞・狭心症」で問題ないですが

それだけでは臨床で役立ちませんので

頭の片隅に置いておいてくださいね。

 

お疲れ様でした!

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