<必修>神経系③ 末梢神経

国家試験対策

こんにちは yu-riです。

本日は神経系のつづきで

末梢神経についてまとめていきましょう。

神経系のまとめはこちら(①全体像   ②中枢神経

 

末梢神経全体像

末梢神経は

大きく分けると自律神経系と体性神経系に分けられます。

自律神経系は交感神経と副交感神経からなり

体性神経系とは脳神経と脊髄神経からなります。

いずれも中枢神経と末梢器官(効果器・受容器など)をつなぐ役割を担っているものになります。

一番覚えることが多く

苦手意識を持ちやすい脳神経からまとめていきたいと思います。

脳神経に関して

脳神経は主に脳幹から出ている神経です。

皆さん脳幹といわれてすぐ

「中脳・橋・延髄のことだな」って頭に思い浮かびましたか?

脳幹はめっちゃ重要な場所であると前回までに口酸っぱくいってきましたね。

復習しておきましょう。

 

脳神経は主に頭・顔・喉あたりまでの機能を支配しています。

頭・顔といえば目(視覚)・鼻(嗅覚)・耳(聴覚)・口(味覚)といった

特殊感覚をつかさどる部分も多いところですよね。

12対の神経を駆使して

そのあたりの運動・感覚を担っているのが脳神経になります。

具体的には

上の図の通り、嗅神経・視神経・動眼神経・滑車神経・三叉神経・外転神経・顔面神経・内耳神経・舌咽神経・迷走神経・副神経・舌下神経の12対です。

「動く滑車の3の外、顔聴く舌は、迷う副下」

なんていう有名な覚える呪文がありますね。

私もこれで覚えました。

「した」が舌咽神経と舌下神経の二つあるのでそこだけ気を付ければ

覚えるのに適したツールだと思っています。

 

覚えることが膨大な割には

国試で問われる頻度はそこまで高いわけではありませんし

苦手な人が多い分野なので

そこまで優先して一生懸命覚えなくてもいいと個人的には思っています。

狙われそうな部分だけざっとイラストでまとめてみました。

各神経のイメージだけ持ってれば解ける問題が大半です。

根を詰めて覚えるより

何度も繰り返し自分の中でイメージを復習していきましょう。

 

脊髄神経について

脊髄神経に関しては

正直あまり国試で問われません。

なので、必修の勉強に関してはほぼ無視してもいいくらいです。

しいて言えば

上から頚神経(8対)、胸神経(12対)、腰神経(5対)、仙骨神経(5対)、尾骨神経(1対)

という名前と数を覚えるくらいでしょうか。

あとはデルマトームという神経が支配する範囲を現した図がありますが

余裕があれば目を通すくらいでOKです。

 

自律神経系について

続いて自律神経系についてまとめていきましょう。

ここめっちゃ重要です。

ただ、高校で生物をやった人にとっては新しく覚えることはあまりありませんし

ほとんどの事柄が

イメージで解決していきます。

まず大切なのが自律神経の特徴です。

大きな特徴は3つ。

  • 自律性支配
  • 二重支配
  • 拮抗支配

です。

自律性支配とは自分の意志にかかわらずに

勝手に働くということです。

あなたは瞳孔を開こうと思って開くことができますか?

緊張した時心臓は勝手にドキドキしませんか?

意志とは関係なく自律している、これが一つ目の特徴です。

 

二重支配と拮抗支配は一緒に考えましょう。

自律神経は交感神経と副交感神経に分けられますが

この二つの神経がペアを組んで仕事をしています。

例えば心拍数に関して

交感神経が興奮すると心拍数は上昇。

副交感神経が興奮すると心拍数は減少。

一つの器官に対して二つの神経が逆の仕事を行う

これが二重支配・拮抗支配になります。

それぞれバランスをとって調整を行ってくれてるという

うまい仕組みですよね。

ただしこれには例外があります。

それは皮膚に関するものです。

血管の収縮・発汗・立毛筋(いわゆる鳥肌)に関しては

交感神経の支配しか受けません。

そこだけは覚えましょう。

 

そのほかはイメージで解決できます。

あくまでイメージなので、実際の働きや機序とは異なります。

実際には筋肉の収縮などでおこります。

その点ご注意ください。

 

交感神経のイメージは喧嘩です。

一般的な興奮状態をイメージしましょう。

  • けんか相手をよく見るために瞳孔が開きます
  • 空気をたくさん取り込むために気道が拡張
  • 緊張するから心拍数・血圧が上昇
  • おなかすかせてる場合じゃないから腸管運動は減少
  • 傷つけられて出血したら大変だから血管は収縮
  • 緊張で汗をかく
  • 恐怖などでぞわっと鳥肌が立つ

こんなイメージです。

 

一方副交感神経のイメージはのんびりだらだらです。

リラックス状態をイメージしましょう。

  • うとうとして目が閉じる
  • 活動してないから少しの空気でいいし
  • 心拍数もそこまで多くなくていい
  • 血圧を上げなくてもいいけど、下げすぎたら死んじゃうから適度に
  • 活動してなくても、おやつは食べちゃう世界の不思議

というイメージですね。

自律神経に関してはほかの分野でも絡みが多くある部分ですので

しっかり押さえておきましょう。

今はこれくらいの知識で十分です。

 

いかがでしたか。

本日は末梢神経についてまとめました。

脳神経は名前がややこしくてちょっと大変ですが

脊髄神経はほぼ覚える必要なし

自律神経はイメージで乗り切れます。

 

何度も繰り返しになってしまいますが

ここはそこまで根を詰めなくて大丈夫です。

ただ重要な部分には変わりないので

簡単な振り返りを何度も行いましょう。

次回は神経細胞に関してと

神経系の総まとめになります。

ありがとうございました。

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