看護ケア 罨法(温罨法・冷罨法)

国家試験対策

こんにちは yu-riです。

本日は前回までまとめてきた便秘に関連する看護ケアとして

温罨法と腹部マッサージについてまとめていきましょう。

と、その前に

罨法については国家試験の必修問題で問われる部分になります。

また基本的な看護ケアですので少し深めておきたいと思います。

罨法の全体像

罨法とは

体の一部分へ温熱刺激・寒冷刺激を行うことを指します。

あっためたり、冷やしたりすることです。

身近なものでは冷えピタでしょうか。

熱が出たときにおでこに冷たいものを当てますよね。

あれも罨法の一種です。

 

罨法には温罨法冷罨法の2種類があります。

目的や禁忌を覚える上でのポイントは

血流を増加させるか、減少させるかです。

 

<温罨法の場合>

温めることにより血管が拡張します。

血管が拡張するということは循環血液量が増加するということです。

つまりより栄養が行き渡り、代謝が上がります。

 

<冷罨法の場合>

冷やすことにより血管が収縮します。

血管が収縮すると、循環血液量が減少

つまり血流が悪くなり、代謝が下がります。

 

 

この特徴を踏まえた上で目的と禁忌を見ていくとわかりやすいのではないでしょうか。

 

ごちゃごちゃになりやすいのは

急性炎症の前後でしょうか?

例えば虫垂炎を思い浮かべましょう。

 

虫垂という腸の一部分に炎症が起きる疾患のことですよね。

 

炎症がまさに起きている間は

血流をよくしてしまうと炎症を強めてしまうことになります。

燃えている薪に、さらに枝をくべてしまうような感じです。

 

炎症が起きていると基本的に痛みがあるので

温罨法で痛みを和らげよう!と考えてしまうかもしれませんが

これは火に油を注ぐことになりますので禁忌です。

 

 

一方で、この虫垂炎を手術で切除した後はどうでしょうか。

炎症の元は無くなり

体は傷を治そうと頑張る時期になります。

傷を治すためには細胞分裂をたくさんしなければいけません。

細胞分裂をたくさんするためには栄養が必要です。

栄養をたくさん届けるためには?

 

温罨法で血流をよくし、循環血液量を増やしてあげるのがいいですよね。

 

 

今回は虫垂炎を例に挙げましたが

他のものでも考え方は同様です。

血流をよくするといいもの、悪いものを考えれば整理できます。

 

 

思いのほか長くなってしまったので、今日はここまでです。

次回こそ具体的な方法に入っていきましょう。

 

お疲れ様でした!

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