こんにちは yu-riです。
本日はここまでやってきた便秘に関するまとめの8回目
摘便についてまとめていきたいと思います。
これまでのまとめはこちら
目的・禁忌
脊髄損傷や高齢による腹筋力の低下などで
自力での排便が困難な患者さんに対して主に行われます。
自分で排出できない分
こちらで出してあげるというわけです。
また、普段自分で排便ができる人でも
硬い便が肛門付近に詰まってしまって
自力で排便できない患者さんに対しても行われます。
こちらは栓になって詰まってしまっているのを
外してあげるというイメージです。
後者では硬い便だけ取り除いてあげれば
その後自力で排便をできるようになります。
禁忌は浣腸とほとんど同じですので前回のものをご覧ください。
循環動態と腸管損傷に注意して行っていきます。
必要物品
必要物品は上記の通りです。
手袋2重は本当はよろしくないかもしれませんね笑
本当であれば手袋を付け替える方が正しいと思いますが
手を洗いに行く時間もないし
便がついているかもしれない手を手指消毒で擦り合わせるのも
正直気が引けます・・・
その点2重にしておけば
簡単に清潔な手袋になって
周囲を汚染する必要もなく
患者さんの元を離れなくて済むのでおすすめです。
温タオルに関しては
洗浄することが目的なので
陰洗ボトルにお湯でも全然大丈夫です。
その場合には乾いたタオルも準備しておきましょう。
方法
大まかな手順は上記の通りです。
前回まとめた浣腸と注意事項は同じです。
- 羞恥心への配慮
- 循環動態への影響
に注意していきましょう。
特に羞恥心への配慮は浣腸以上に必要です。
肛門に指を入れられるわけですからね・・・
その処置が本当に必要かどうかをアセスメントするところから
看護は始まっています。
硬便が肛門に詰まっている場合
これが取れるとその後大量に排便があることがあります。
大量に排便がある場合には急激に血圧が低下することなどがあり
さらに注意が必要です。
浣腸・摘便は患者さんにとって必要な処置ではありますが
身体的・精神的苦痛が伴う処置です。
危険性を理解した上で
安全に、そして患者さんにとって安楽にケアを行なっていきましょう。
お疲れ様でした!
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