便秘 ⑤温罨法

新人看護師さん向け

こんにちは yu-riです。

本日は先日投稿した便秘に対する看護ケアの

具体的な方法についてです。

そのうち、温罨法についてまとめていきます。

罨法に関しては

国家試験対策むけの知識をまとめていますので

こちらも合わせてご覧ください。

 

 

温罨法

目的・必要物品・方法を確認していきましょう。

タオルにビニール袋を被せると皮膚が濡れなくて済みます。

ただ、肌触りがあんまりよくないです。

患者さんに「ビニールが気持ち悪い」と言われて

自分に当ててみたら、確かにタオルを直接の方が気持ちいいです。

ぜひ自分でも当ててみてください。

 

ただし、ビニールを使わない場合

皮膚が多少濡れてしまうことになります。

濡れているとせっかく温めたのに

気加熱で覚めてしまい

患者さんはむしろ寒気を訴えることがあります。

タオルを直接当てる場合には

水分を拭き取るようの乾いたタオルも準備しましょう。

 

ポイントは

  • 羞恥心に配慮した環境調整
  • 温度調整
  • 機序を理解しての観察

です。

 

温罨法を行うために

患者さんには腹部・腰部の服をあげていただき

露出をお願いすることになります。

露出は範囲・時間ともに最低限にし

カーテンを閉めるなどして羞恥心への配慮を行うとともに

患者さんにとってできるだけ安心・安楽な環境になるように調整します。

 

 

タオルの温度調整を行うことも大切です。

体温より熱く

ただし火傷などはしないよう調整を行います。

まずは自分の腕で熱さを確認します。

その後患者さんの腹部・腰部に当てますが

熱さの感じ方は人それぞれです。

患者さんに熱くないか・冷たくないかをその都度確認していきましょう。

神経の刺激や循環血液量を増やすというのももちろん大切な目的ですが

患者さんにとって気持ちいいと感じてもらうのも目的の一つです。

よりリラックスできるようにすることで

自律神経を整えたり

患者さんとの関係を築く要因にもなります。

 

 

そして観察も大切です。

前回もまとめたように温罨法によって血管が拡張し

循環血液量が増加します。

これによってそこまで大きくないにしても

循環動体への影響が少なからずあります。

循環器疾患を持っている場合はもちろん

全身状態の観察はとても重要です。

患者さんへの侵襲が小さい処置ではありますが

温罨法を行なう前・最中・後で

それぞれ観察を行いましょう。

必要に応じて前後でバイタル測定を行うのもいいと思います。

 

また、温めていた部分の皮膚の状態を観察することも必要です。

高齢者などでは皮膚感覚が低下し

熱さを感じにくいことがあります。

自分で熱さを確認するのはもちろんですが

火傷になっていないかなど皮膚の状態も確認しましょう。

 

 

温罨法は簡単にできて

しかも患者さんへの侵襲も少なく

比較的取り入れやすい看護ケアの一つだと思います。

患者さんとのコミュニケーションツールにもなりますので

ぜひやってみてください!

 

次回まとめる予定の腹部マッサージと合わせるとより効果的です。

ぜひそちらもご覧ください。

お疲れ様でした!

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