便秘 ③観察項目

新人看護師さん向け

こんにちは yu-riです。

本日は便秘の3回目、観察項目についてです。

 

観察をすることで

患者さんがどんな状態にあるのか

それを改善するにはどうすればいいのかがわかります。

 

実習や臨床に出てからも役立ちますので

ぜひみていってください!

 

まずは排便状況を確認します。

そもそもまず便秘なのか

そしてそれがイレウスなど緊急を要するものなのか

患者さんが何に困っているのかなどを確認していきます。

 

大切なのが

症状が出る以前との比較です。

 

例えばもともと3日に1回程度の排便週間の人が

3日目の朝に排便がないというのは

他の症状がなければすぐさま異常とは判断しにくいですが

毎日朝晩2回の排便週間の人が

3日目の朝に排便がないとなると

それは異常自体であると判断できます。

 

排便だけでなくバイタルサインなども

教科書的な正常値を覚えることは大切ですが

その人にとってのベストは何なのかを

情報収集し、アセスメントしていくことが大切です。

 

 

便秘の原因を探っていくことも重要です。

原因がわかると

必要な治療や看護計画の立案に大きく役立てることができます。

 

患者さんの生活習慣を結構細かく聞くことになりますので

プライバシーの配慮はしていきましょう。

そもそも排便の話自体が

配慮のいる話題なんですけどね・・・

 

「便が出ない」という症状に合わせて出現している症状についても

観察する必要があります。

緊急性のある疾患が便秘という症状の裏にあることもあります。

随伴症状も一緒に観察することによって

緊急性の判断を行うことも大切です。

 

緊急性がなくても

患者さんは便秘により安楽な日常生活が阻害され

私たちが考えている以上に苦痛を感じていることもあります。

精神的な面にも影響があるということは

しっかり頭に入れておきましょう。

 

最後にフィジカルです。

腹部のフィジカルは順番が大切です。

視診➡︎聴診➡︎打診➡︎触診の順に行なっていきます。

侵襲の小さいものから行うと覚えましょう。

腸は外部からの刺激によっても運動に影響が出ます。

先に打診・触診をしてしまうと

蠕動運動が活発化するため

聴診が正確にできなくなる可能性があります。

また、腹痛などがある場合には

腫瘤などがないことを確認してから

打診・触診する必要性があります。

この順番はしっかり頭に入れておきましょう。

 

 

 

先ほども少し触れましたが

排便の話なんて患者さんもあまりしたいものではありません。

さらに観察を進めていく上で

どうしても服を捲っていただいたりする必要もあります。

 

周囲からプライバシーが守られる落ち着いた環境で

露出範囲を最小限に

そしてできるだけ早く観察を済ませましょう。

ただし手を抜けという意味ではありません。

 

聞くべきこと・やるべきことを整理し

患者さんへの配慮を行いつつ

観察を行なっていきましょう。

すでに看護は始まっているんです。

 

 

と、学生時代に先生から言われました。

ついね、観察に一生懸命になっちゃうんですよね。

次何聞こうとか

あれもみなきゃとか考えちゃって。

 

日々精進です。

数こなせば慣れてきて

自然な流れで観察できるようになるので

安心してください。

 

今日はここまで。

お疲れ様でした!

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