こんにちは yu-riです。
本日から数回に分けて
便秘に関して勉強していきたいと思います。
実習でも、臨床でも
便秘で悩んでる患者さんに会うことって多いのではないかと思います。
私も実習で受け持った患者さんに便秘に関する看護計画を立てたことがありますし
臨床でも便秘を主訴に救急受診される方がいたり
入院中に薬や活動生の低下によって
便秘で困っている患者さんは多くいらっしゃいます。
一緒に勉強して
実習や臨床で役立てていきましょう!
本日は便秘を考えていく上での基礎
排便についてまとめていきましょう!
解剖
まずは排便に関わる部分の解剖を見ていきましょう。
当たり前ですが
私たちは食事をして
食べたものの栄養を吸収し、エネルギーとして生きています。
食べたものの栄養を吸収しやすくすることを消化といい
消化を行う器官を消化器と言います。
食べのもの流れは上の図の通りです。
口から食べ物が入り
食道を通って胃へ。
そして小腸へと運ばれます。
主に栄養素を吸収するのはこの小腸です。
そして最後に
栄養素を取り除かれ
体内から不要になったものを便として形成し
体外へと排出していきます。
この便の形成を行うところが大腸です。
なので今回のタイトル便秘に関わるのはこの大腸という部分になります。
便の形成
先ほども話したように便は大腸で形成されていきます。
大腸は
内容物を混ぜ合わせる混合運動(分節運動)と
形成した便を体外へと排出しようとする蠕動運動を行います。
またその過程で水分を吸収し
より固形へと形成していきます。
大腸では1〜2Lほどの水分が吸収されます。
大腸は水分を吸収するというイメージが強い方も多いと思いますが
小腸では6〜8Lの水分が吸収されており
圧倒的に小腸で吸収される方が多いんですね。
ただし小腸では他の栄養素も多く吸収されるため
小腸は栄養を、大腸は水分をというイメージが強いのかもしれません。
食物を摂取してから
便が形成され排出されるまでには約24〜72時間
つまり早くても昨日
場合によっては一昨日食べたものが便となっているということです。
これがその人なりのリズムで排泄されることを排便習慣と言います。
毎日朝晩出る人や
3日に1度という人もいます。
これは個人差なので
自分なりのリズムで排便習慣が確立されていれば問題ありません。
ただしこの習慣が崩れ
排便回数や量が減少してしまうことを便秘と言います。
最初にも言ったように便秘で困っている方は本当に多いですよね。
TVを見ていても便秘薬のCMが流れますよね。
尿や便を排出するというのは生理的欲求の一つです。
マズローの欲求段階説において生理的欲求というのは
一番最初に満たされるべき欲求です。
だからこそ不快感も強いし
それに固執してしまう人もいます。
たかが便秘と軽視しがちですが
看護師として介入するべき部分でもあります。
患者さんの苦痛を少しでも和らげることができるように
知識と技術を身につけていきましょう。
今日はここまでです。
お疲れ様でした!
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