下痢 ③看護計画

新人看護師さん向け

こんにちは yu-riです。

本日は下痢の第3回目、看護計画についてまとめていきます。

前回までのものはこちら

①メカニズム・分類

②観察項目

 

実習や臨床での看護計画立案の参考にしていただけると嬉しいです!

 

 

観察項目O-Pに関しては

前回まとめた下痢に関する観察項目を合わせてみていただけるといいかなと思います。

随伴症状の項目で、

下痢や腹部に関する観察はもちろん

全身の観察を行うのが大切です。

脱水に至っていないか

電解質のバランスが崩れていないかなど

フィジカルや採血などと合わせて観察していきましょう。

 

ケア計画は上記です。

腹部への冷感刺激や運動は

腸の蠕動運動を促進し

下痢症状が増強することがあります。

そのため

安静と保温を行うことで

循環血液量を増加させ

消化・吸収を促進、

さらにはリラックス効果があるなど

身体的にも精神的にも大切です。

 

 

食事は必要に応じて絶飲食し腸を休息させます。

その間、点滴などで水分・電解質補正を行うのも手です。

食事摂取ができる場合には

いわゆる消化にいいものの摂取を進めます。

水分はただの水ではなく

下痢によって排泄されてしまう電解質を考慮して

OS1やスポーツドリンク、お味噌汁・野菜スープが望ましいです。

冷たいものより温かいものをゆっくり摂取することで

刺激が少なく

吸収も良くなります。

 

下痢はノロウイルスなど感染症による場合も多くあります。

潰瘍性大腸炎・クローン病・過敏性腸炎など非感染性のものであれば必要はないですが

感染症、あるいはまだ原因がわかっていない下痢の場合には

感染防御を行いましょう。

必要に応じて使用するトイレを指定したり

次亜塩素酸などによる清掃を行います。

 

 

教育計画で必要なのは

薬の使用方法の指導です。

感染症などが原因の場合、

悪いものを体外に排出するために下痢になっていることが考えられます。

ここで下痢止め薬を使ってしまうと

確かに下痢は治るかもしれませんが

いつまでも細菌が体内から排出されないことになります。

感染性ではない下痢においては使用可能ですが

原因がわかっていない段階で使用するものではありません。

 

また、C-Pでも触れましたが

排便後の処理の方法を知ってもらうことも大切です。

人にうつさないという意識を患者さん自身にも守ってもらいましょう。

 

 

下痢に関して

「下痢を止める薬が欲しい」という問い合わせは意外に多くあります。

確かに下痢って身体的にも精神的にも辛いものですよね。

それを治したいという気持ちはとてもわかります。

 

ただE-Pでも触れたように

それが本当に止めてもいい下痢かどうか考えることが大切です。

感染性の下痢を止めてしまうと

腸内でさらに細菌が繁殖し

場合によっては全身に巡ることにもなりかねません。

悪いものは出し切ってしまうという考えも広く伝わればいいなと思います。

 

もちろん出し切るからには

水分や電解質補正が必要です。

OS1の摂取などを行って脱水予防も行っていきましょう。

 

 

本日はここまで。

お疲れ様でした!

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