こんにちは yu-riです。
本日は
少し(いや、だいぶ・・・)遅くなってしまいましたが
コロナワクチンに関する知識編です。
前回はこちら➡︎コロナワクチン打ってきました 〜感想〜
免疫に関わる記事はこちら
予防接種による免疫獲得の仕組み
予防接種とはどういうものでしょうか。
例え話でイメージしていきましょう。
突然宇宙人が襲ってきたとします。
宇宙人なんて大概の人は見たことないですよね。
なので反撃すればいいかわかりません。
ひとまずぶん殴るとかしかできなくて
宇宙人が強かったら私たちは倒されてしまいます。
しかし、
「この宇宙人はお腹をくすぐられるのが弱点」と先に情報があったらどうでしょうか。
宇宙人に襲われたとしても
お腹をくすぐることによって
宇宙人に対して迅速に有効な反撃を行うことができ
侵略されずに済みます。
予防接種って簡単にいうとこんな感じです。
ふざけてないです。
免疫とは
敵と戦う方法のことです。
私たちは生まれながらにして
敵と戦う術をある程度持っています。
生まれた時から自然に身についているので「自然免疫」と言います。
しかしあくまでこれは初期装備。
これでやってけられるものばかりではありません。
そこで私たちの体は
敵に対してより特化して対応できるように学習機能が備わっています。
自然免疫で対処しきれなかった病原体に対して
どんな免疫が効くかを探していきます。
病原体の特徴(抗原)に対し弱点(抗原受容体)を見つけると
弱点を学習し(活性化)
対応するために増殖していきます。
これを免疫反応と言います。
人間の体の凄いところは
この学びをしっかり記憶するということ(免疫記憶)です。
一部の免疫が語り部(メモリー細胞)となって
次回の敵の侵入に備え
実際に侵入されたら
「弱点はこれだよ!」と素早く反応することができます。
このようにして後天的に獲得した免疫のことを獲得免疫と言います。
予防接種はこの仕組みを利用して
人口的に敵を体内に侵略させ免疫反応を起こさせて
免疫を獲得させます
コロナワクチンとは
コロナのワクチンを打つことによって
体にこの敵が来たらどの免疫を使えばいいかを覚えさせることで
実際にコロナウイルスが侵入してきた時
すぐに免疫反応を起こすことができ
発症を防いだり、重症化を防ぐことができます。
ちなみにコロナワクチンは2回の接種が望ましいと言われていますね。
1回でも一応免疫獲得はできますが
2回目を打つことによって
より強い免疫反応を引き起こすことができ
免疫をより強固なものにするブースター効果を狙っています。
コロナワクチンはm RNAを使用して作られたワクチンです。
あんまり聞き慣れないですよね。
身近なインフルエンザワクチンは不活化ワクチン
MRワクチン(麻疹・風疹)は弱毒性ワクチン(生ワクチン)です。
大まかな免疫獲得の流れはいずれも同じです。
ではなぜ、コロナに関してはあまり聞き慣れない
m RNAワクチンなのでしょうか。
答えは「早急に、大量に作りたいから」です。
不活化ワクチン・生ワクチンは名前の通り
病原体の現物を弱毒化・無毒化して作られます。
つまり病原体そのものが原材料なので
ワクチンを大量に作るには大量の病原体が必要です。
大量の病原体を得るには
時間も技術も場所も必要です。
コロナウイルス自体はずっと昔からあるウイルスですが
ここまで毒性を強くして流行するのは想定外で
ワクチンは作られていませんでした。
このパンデミックを治めるには
早急に大量のワクチンが必要になります。
ウイルスを培養するのを待っている時間はありません。
そこでウイルスを構成する「設計図」に対して
免疫を獲得させればいいと
頭のいい人たちが考えついたわけです。
設計図そのものに対して免疫を持っていれば
本体に対しても免疫が働くだろうという考えです。
そしてその設計図というのがm RNA(メッセンジャーRNA)です。
これを利用したワクチンなのでm RNAワクチンと言います。
なぜワクチンを打つのか
正直どこまでこのワクチンが有効なのかは
まだ誰にもわからないことですが
多少の希望がある限り使っていきたいと思うのは当然のことですよね。
自分の身を守ることができるのはもちろん
接種が進むことによって集団免疫を獲得することが重要です。
集団免疫とは
多数の人が免疫を獲得することにより
感染の流行を抑えることを言います。
これの何がいいかというと
単純に感染者数が減るのはもちろん
ワクチンを打てない人への感染を抑えることができるという点が大切です。
ワクチンはアレルギーや疾患によって
摂取できない場合があります。
そういう人たちは病原体に対して無抵抗な状態にあり
感染した場合、重症化する可能性が高くなります。
こういう人たちに感染させないために
免疫がある人=感染しにくい人を増やすことで
世の中の感染者数自体を減らし
感染の機会を減らすことで守るという仕組みです。
自分のためはもちろんですが
他者のためにもワクチン接種が望ましいことがわかってもらえると嬉しいです。
今回は予防接種の仕組みについて
簡単に話してきました。
ホットな話題ですので
ワクチンを接種する意義、免疫獲得の仕組みについて
頭のすみに入れておいてくださいね。
お疲れ様でした!
コメント